Linux 2.6.33 to 2.6.34

基本

  • Disable Bootmem code (NO_BOOTMEM) [Y/n/?] (NEW)>Y

slabの準備が終わる前のbootmemの代わりに直接early_res(early reserved memory area)を用います。これにより、初期アロケータと最終アロケータの間を結んで、1つレイヤーを減らします。ようは、複数レイヤーで実現されているアロケータのレイヤーを一つ減らしますよってことなのか?レイヤーが減る分動作早くなるんだろうか?それとも、管理用のメモリ削減?

ネットワーク

  • "CT" target support (NETFILTER_XT_TARGET_CT) [N/m/?] (NEW) >m

CT(Connection Tracking)のサポートを追加します。CTとは、接続状態に応じてフィルタリングを行う仕組みです。

  • Connection tracking zones (NF_CONNTRACK_ZONES) [N/y/?] (NEW)>y

コネクショントラッキングゾーンをサポートします。コネクショントラックゾーンは1つのコネクションを複数のゾーン(アドレス変換を行うゾーンごと)に分けて、コネクショントラッキングを提供します。この対応により、コネクショントラッキングを行う際にゾーンごとのテーブルを小さくすることができるので、マッチング処理と高速化することができます。てな、解釈でいいのかな?(http://lwn.net/Articles/370152/)

ドライバ

  • Processor Clocking Control interface driver (X86_PCC_CPUFREQ) [N/m/y/?] (NEW) >N

PCCをサポートするためのドライバーです。PCCはCPUの周波数をOS及びファームウェアで制御するためのものな模様。pcc-cpufreqが読み込まれている場合は、ネイティブP-ステートドライバーが読み込まれないため、通常の周波数調整は動作しないとのこと。

VMware物理メモリマネージメントドライバーです。バルーンが膨らむように、ゲスト内から予約、モニターからページを無効にした物理ページを再利用し、他のゲストが基本的なマシンページをアロケートできるようにするものとのこと。

  • Legacy ISA PATA support (Experimental) (PATA_LEGACY) [N/m/y/?] (NEW) >N

ISA/VLB/PCIバスなレガシーPATAポートのサポートと、それらを新しいATAレイヤーを経由してアクセス可能にするらっしい。どこら辺からレガシーで、新しいATAレイヤーってなんだろう。。。

  • Micrel KSZ8841/2 PCI (KSZ884X_PCI) [N/m/y/?] (NEW)>N

Micrel KSZ8841/KSZ8842 PCI Ethernet chip向けのPCIドライバーです。

iPhone(オリジナル、3G, 3GS)のディザリングを利用するためのドライバーです。用いるためには、ユーザースペースライブラリ、システムとデバイスiPhoneプロトコルの解釈が必要らしい。ツールとかの導入が必要です。 更なる情報は http://giagio.com/wiki/moin.cgi/iPhoneEthernetDriver をどぞ。

  • Support for timberdale UART (SERIAL_TIMBERDALE) [N/m/y/?] (NEW) >N

timberdale上のUARTコントローラをサポートします。

Xilinx I2Cコントローラをサポートします。

  • Analog Devices ADT7411 (SENSORS_ADT7411) [N/m/?] (NEW) >N

Analog Devices ADT7411をサポートします。これは、電圧及び温度モニタリングチップです。

  • Andigilog aSC7621 (SENSORS_ASC7621) [N/m/?] (NEW) >N

aSC7621ファミリーをサポートします。SMBusセンサーチップで多くのIntel製のX38, X48, X58,945, 965, 975マザーボードで使用されています。

  • Support Wolfson Microelectronics WM8994 (MFD_WM8994) [N/m/?] (NEW) >N

WM8994をサポートします。WM8994はスマートフォンアプリにデザインされた高集積Hi-Fiコーデックです。

  • Intel SCH LPC (LPC_SCH) [M/y/?] (NEW)>m

Intel SCH(System Controller Hub;ATOMのUS15Wなど)のLPC(Low Pin Count)ブリッジはSMBus(System Management Bus)とGeneral Purpose I/Oのサポートを提供してます。

  • Maximum number of GPUs (VGA_ARB_MAX_GPUS) [16] (NEW) >1

マルチGPUのリソースを保持する数を設定します。GPUごとのオーバーヘッドは非常に小さいとのこと。どのくらいなんだろうか?

  • Laptop Hybrid Grapics - GPU switching support (VGA_SWITCHEROO) [N/y/?] (NEW)>N

ハイブリッドグラフィックをサポートします。ハイブリッドグラフィックはATI PowerXpressとNvidia HybridPowerを用います。GPUの動的切り替えは、Xが動作していない、切り替えが次のログオフまで延期した場合にサポートされます。つまりまだXが動的切れ替えをサポートしてないってことです。。。

  • Toshiba Mobile IO FrameBuffer support (FB_TMIO) [N/m/?] (NEW) >N

Sharp SL-6000シリーズに搭載されている東芝モバイル集積IOのフレームバッファーをサポートします。

  • 3M PCT (HID_3M_PCT) [N/m/?] (NEW) >N

3M PCTタッチスクリーンのサポートです。

  • Hilscher NetX Card driver (UIO_NETX) [N/m/?] (NEW) >N

フィールドバス(産業用ネットワーク)カードベースのHilscher NetX向けドライバーです。このドライバーはユーザスペースコンポーネントを要求します。詳細は http://www.hilscher.com をどぞー

HID
  • Logitech Flight System G940 force feedback support (LOGIG940_FF) [N/y/?] (NEW)>N

Logitech Flight System G940フォースフィードバックをサポートします。ゲームしないからなー

  • Apple MagicMouse multi-touch support (HID_MAGICMOUSE) [N/m/?] (NEW) >N

MagicMouseのマルチタッチをサポートします。

  • MosArt (HID_MOSART) [N/m/?] (NEW) >N

MosArt デュアルタッチパネルサポート。タッチを2つまで検知できるってことなのかな?

  • Quanta Optical Touch (HID_QUANTA) [N/m/?] (NEW)>N

Quantaの光学デュアルタッチパネルのサポートです。光学の由来はカメラを用いてユーザの指をトラックしているところから、きている模様。22inchとか大きなディスプレイにも対応可能なのが特徴らしい。へぇ http://www.slashgear.com/quanta-optical-touch-works-with-windows-7-multitouch-gestures-1226096/

  • Stantum (HID_STANTUM) [N/m/?] (NEW) >N

Stantumマルチタッチパネルサポート。

  • USB Qualcomm Auxiliary Serial Port Driver (USB_SERIAL_QCAUX) [N/m/?] (NEW)>N

クアルコムチップセットがベースとなっている多くのモデムに提供されている予備シリアルポートをサポートします。このポートはよくDM(Diagnostic Monitor)と呼ばれる特権プロトコルに使われ、AT-やPPP-ベースの通信のために使用することができません。

  • USB ViVOpay serial interface driver (USB_SERIAL_VIVOPAY_SERIAL) [N/m/?] (NEW) >N

ViVOtech ViVOpay USBデバイスをサポートします。

ファイルシステム

  • LogFS file system (EXPERIMENTAL) (LOGFS) [N/m/y/?] (NEW) >m

大きな規模ので効率化を狙ったフラッシュメモリファイルシステムです。JFFS2と比べて、かなり早いマウント時間と潜在的にメモリの削減を提供します。とはいえ、まだ後者は正確に計ってません。とのことです。。開発者本人は64MBぐらいが無理のないサイズと言っているので、PCなユーザは勘違いしないでね。。。あくまでも組み込み向けなので。。今度遊んでみよう。

  • Ceph distributed file system (EXPERIMENTAL) (CEPH_FS) [N/m/y/?] (NEW) >N

試験中のCeph分散ファイルシステムをサポートします。Cephは非常に大きいファイルシステム向けにデザインされており、高いパフォーマンスとペタバイトストレージへの信頼性のあるアクセスを提供しています。ペタバイトってなんぞ!

暗号化

  • Parallel crypto engine (EXPERIMENTAL) (CRYPTO_PCRYPT) [N/m/y/?] (NEW) >m

不特定の暗号アルゴリズムカーネルスレッドを用いて並列アルゴリズムに変換します。

rawデバイスの作り方とrawデバイス化

rawデバイスとは、通常カーネルが行っているバッファリング等を一切行わないデバイスのことをいいます。

rawデバイスはデバイスの正確な性能を測定したい場合などに使います。

まぁ、最近はシステム全体のパフォーマンスを計るのが当たり前なので、使われることはあまりないとは思いますが。。。

バイスの作成

$sudo mknod /dev/rawctl c 162 0
$sudo mkdir /dev/raw
$sudo mknod /dev/raw/raw1 c 162 1

rawデバイス化する

$sudo raw /dev/raw/raw1 /dev/デバイス

備考

rawデバイスが正常に作成できない

rawモジュールが読み込まれていない可能性があるので、下記を実行して読み込んでください

$sudo modprobe raw

vimで行末に改行を入れない方法

vimには標準で改行の無いファイルを保存すると、保存時に改行が挿入されます。
テスト用に改行がないファイルを作成したい場合など、ちょっと、はまります。

改行の挿入を解除したい場合は、下記コマンドで抑制できます。

:set noeol

備考

改行のないファイルの作成方法
$echo -n "huga" > no_new_line.txt
$cat no_new_line.txt
huga$

linux-2.6.32 to 2.6.33

make oldconfigしてみた。

基本

  • Kernel compression mode

1. Gzip (KERNEL_GZIP)
2. Bzip2 (KERNEL_BZIP2)
> 3. LZMA (KERNEL_LZMA)
4. LZO (KERNEL_LZO) (NEW)
choice[1-4?]: ?
>3
カーネルイメージの圧縮にLZOが追加されました。LZOは圧縮率はBZIP2やLZMAに劣りますが、圧縮及び展開速度に優れています。

ドライバ

  • Atheros firmware download driver (BT_ATH3K) [N/m/?] (NEW) >N

Atheros Bluetoothチップセットファームウェアをダウンロードするためのドライバです。

  • Analog Devices AD525x Digital Potentiometers (AD525X_DPOT) [N/m/?] (NEW) ?>N

ディジタル電位差メータである、AD5258, AD5259, AD5251, AD5252, AD5253, AD5254, AD5255をサポートします。

  • CS5535/CS5536 Geode Multi-Function General Purpose Timer (MFGPT) support (CS5535_MFGPT) [N/m/y/?] (NEW)>N

MFGPTのタイマーを必要とする他のドライバーからのアクセスを提供します。MFGPTはCS5535/CS5536が持つタイマ群です。better resolution and max interval than the generic PIT, and are suitable for use as high-res timers.

  • Toshiba Piccolo support (Experimental) (PATA_TOSHIBA) [N/m/y/?] (NEW) >N

PATAのコントローラである、Toshiba Piccolo controllersのサポートです。プライマリチャンネルのみ対応しているとのこと。

  • Altera UP PS/2 controller (SERIO_ALTERA_PS2) [N/m/y/?] (NEW) ?>N

Altera University Program PS/2 portsをサポートします。

ハードウェアモニタ

AMD Phenom/Sempron/Turion/Opteronプロセッサの温度センサをサポートします。K10、K11アーキテクチャをサポートしています。

  • National Semiconductor LM73 (SENSORS_LM73) [N/m/?] (NEW)>N

National Semiconductor LM73 sensor chipsをサポートします。

Instruments AMC6821 hardware monitoring chipsをサポートします。

  • VIA CPU temperature sensor (SENSORS_VIA_CPUTEMP) [N/m/?] (NEW)>N

VIA C7, Nanoプロセッサ内の温度センサーをサポートします。

  • STMicroeletronics LIS3LV02Dx three-axis digital accelerometer (I2C) (SENSORS_LIS3_I2C) [N/m/?] (NEW)>N

LIS3LV02Dx3軸加速度計に2Cを介しての接続をサポートします。

ネットワーク
  • Intel Wireless MultiCom Top Driver (IWMC3200TOP) [N/m/?] (NEW) >N

Intel Wireless MultiCom 3200のトップドライバです。IWMC3200は4つのワイアレスコンビネーションチップでGPS/BT/WiFi/WiMAXをサポートします。トップドライバはデバイスの初期化とファームウェアのダウンロードの行うことができます。他、詳しくは(http://lwn.net/Articles/357832/)をどうぞ。

入力デバイス
  • Sparse keymap support library (INPUT_SPARSEKMAP) [N/m/y/?] (NEW)>N

Yを選択すると、入力デバイスのドライバで、空キーマップを使用します。このオプションはインツリードライバからアウトオブツリードライバーで、自動選択されます。

ブロックデバイス

  • DRBD Distributed Replicated Block Device support (BLK_DEV_DRBD) [N/m/?] (NEW) >N

Shard-nothingクラスタなブロックデバイスを作成する機能です。ブロックデバイスレベルで、ネットワーク越しのRaid1をするイメージです。動作例:デバイス(/dev/drbdX)にアクセスが発生すると、ローカルなブロックデバイス(プライマリ)とネットワークを介した先のブロックデバイス(セカンダリ)を更新します。
詳細は(http://www.drbd.jp/)をどぞ。

暗号

  • GHASH digest algorithm (CLMUL-NI accelerated) (CRYPTO_GHASH_CLMUL_NI_INTEL) [N/m/y/?] (NEW)>N

GHASHをIntelのCLMUL(Carry-less Multiplication)-NIにより、高速化したものです。CLMUL-NIはWestmere (formerly Nehalem-C 32nmプロセス)で対応します。

Q4Wine導入とFF14ベンチをWINEで動かす

仕事はUbuntu。通勤はMac OS X。家ではGentoo Linuxな今日この頃です。

インストールしたまま試さずにいた、Q4Wineを使ってみたので、メモメモ。

Q4Wineについて

Q4Wineは、Wineのアプリとプリフィックス管理ツールです。下記のような機能を持っています。

  • ウィザードによる設定
  • アプリケーションの管理
  • プリフィックスの管理(複数のプリフィックスを作成可能)
  • winetricksの利用
  • Wine AppDBの利用
  • 実行中プロセスの一覧
  • フェイクドライブの設定


仕様

  • Q4Wine:0.118
  • wine:1.2-rc4

流れ

  1. 前準備
  2. インストール
  3. 試用

前準備

keywordsの追加
$sudo sh -c "echo 'app-emulation/q4wine' >> /etc/portage/package.keywords"
USEフラグの追加

下記フラグを追加します。

  • winetriks:winetriksを扱えるようにする
  • wineappdb:Q4Wine内でAppDBを確認する機能を有功にする
  • iconutisl:exeバイナリからiconを抽出できるようにする
$sudo sh -c "echo 'app-emulation/q4wine wineappdb winetriks iconutisl' >> /etc/portarge/package.use"

インストール

インストールは簡単です。

$sudo emerge -q q4wine 

試用

試しにFF14のベンチを起動してみます。どこからか、ダウンロードして、解凍が終わっているという、想定です。

おおまかな手順
  1. 新しいPrefixを作成する
  2. winetriksでd3d9_36を導入する
  3. prefixに新しいフォルダを作成する
  4. FF14ベンチアプリを登録する
  5. 実行する
新しいPrefixを作成する

アプリが正常に動くのか等を確認する時に、prefixを分けると、場合分けがしやすいので、重宝します。

  1. q4wineを起動する
  2. prefixesタブを開く
  3. 星スティック型のアイコンをクリックする
  4. prefixを作成したいパスを"Prefix path:"に入力する
  5. prefixの名前を"Name:"に入力する
  6. OKを洗濯する
winetriksでd3d9_36を導入する

これをやらないと、実行直後にエラーで終了します。多くのd3d9のゲームはnativeのdllが必要になる状況です。

  1. "Setup"タブを開く
  2. "Current prefix"から、作成したPrefixを開く
  3. prefix名の右にある、wineグラス型のアイコンを選択する
  4. 注意のダイアログのOKを選択する
  5. winetricks pluginダイアログが開いたら、右下の"Install Winetricks"をクリックする
  6. コンソールで導入されるので、終わったらコンソールを閉じる
  7. Exitを選択し、再度、開き直す
  8. 左のBoxから、"d3dx9_36"を選択し、Installをクリックする
  9. コンソールにて、導入が行われるので、完了したら、閉じる。
prefixに新しいフォルダを作成する

ここの手順は必要は無いです。気分です。

  1. Programsタブを開く
  2. 先ほど作成した、"prefixを右クリック - New"を選択する
  3. Appなど、それっぽい名前を入力し、OKをする
FF14ベンチアプリを登録する
  1. Programsタブを開く
  2. アプリ一覧で、"右クリック - New"を選択する
  3. "Programs:"でFF14ベンチマークの実行ファイルを選択する
  4. Iconオプションの右にあるアイコンプレビューを選択する
  5. FF14ベンチマークの実行ファイルを選択する
  6. アイコンの選択画面が表示されるので、好きなものを選び、OK

をクリックする

  1. 登録を完了する
実行する

登録した、FF14をダブルクリックすることで、起動します!

以上で完了です。実行画面をあげたいけど、著作権でむりぽです。

備考

私の環境の実行結果は94でした。ビデオカードが遅いんだよね。。。GForce8600GTの限界です。

  • score:94

kio_thumbnailプロレスがメモリを大量に消費する

どうも、mplayerthumbnailsを入れると、kio_thumbnailプロセスが大量にメモリを消費する。

で、ちょっと調べたら、結構前から、話題になっていた模様。https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=203628

解決法

下記、コマンドを実行して、backendをphononから、mplayerに変更することで、解決します。

$mplayerthumbnailconfig

原因

気が向いたら