QTのプログラミングをVisualStdioで行う

クロスプラットフォームな開発をしているので、QTをVisualStdioでも使いたいので導入です。

前書き

LinuxであればQTを用いた開発はKDE Developer等で手厚くサポートされているんですが、Windowsの場合は商用版のライセンスを取得しないとVisualStdioとの統合をサポートしてません。

ただこれは公開されているバイナリがという話で、ソースから適切な手順を踏んでバイナリをはけば使用することができます。

環境

  • OS:WinXP SP3
  • IDT:VisualStdio2005 アカデミックパック
  • QT:QT-4.4.3

全体の流れ

  1. オープンソースソースコードをダウンロードして展開する
  2. VisualStdioなコマンドプロンプトを開いて初期設定する
  3. ./configure する
  4. makeする
  5. 環境変数を設定する
  6. 終了

ソースコードのダウンロードと展開

  • ダウンロード

ttp://www.qtsoftware.com/downloads/opensource/appdev/windows-cpp から "qt-win-opensource-src-4.x.x.zip" というファイルをダウンロードします。

  • 展開

解凍ソフトでzipファイルを解凍します。

注意!!:解凍先はライブラリのインストール先となります。

コマンドプロンプトを開く

"スタート - プログラム - MicroSoftVisualStdio - Visual Studio Tools - Visual Studio 2005 コマンド プロンプト"

>PATH=%PATH%;C:\qt\bin
>set QMAKESPEC=win32-msvc2005

PATHは展開した場所ごとに変更してください。
QMAKESPECは適時変更してください。設定可能なQMAKESPECの値は展開したディレクトリのmkspecsに一覧があります。

./configure する

>cd C:\qt
>configure -debug-and-release -D _CRT_SECURE_NO_WARNINGS

makeする

>nmake

時間がかかるのでまったりと別のことをして待つ。
コンパイルが完了したらあとは楽ちんです。

環境変数の設定

ここのQMAKESPECも同じく設定します。

これで完了です。

VC向けのプロジェクトファイルの生成

手順は簡単

  1. プロジェクトのディレクトリを手動で作成(エクスプローラとかで)
  2. コマンドプロンプトを開く
  3. 作成したディレクトリにプロンプト上で移動
  4. 以下のコマンドを打つ

>qmake -project
>qmake -tp vc プロジェクト名.pro

これでプロジェクト完成です。
ここでエラーが出る方は上の設定で間違いがないが見てみてください。

VCプロジェクトの扱い方

  • Q_OBJECTマクロを使う新たなファイルができた場合はqmakeによりプロジェクトを生成しなおす。